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あの日の沖縄

清明祭(シーミー・ウシーミー)

旧暦の三月上旬、沖縄本島中南部を中心に祖先供養のまつりが盛大に行われます。シーミー(清明祭)といわれる行事です。那覇市首里近辺ではウシーミー(御清明)とも呼ばれています。

清明祭は門中(もんちゅう)墓に一族が集まり、各世帯が持ち寄った重詰料理や酒、花をお墓にお供えします。その後、皆でお供えしたごちそうをいただきます。

清明祭はピクニックのような感覚で行われ、親族の親睦の場にもなっています。

この祖先供養の行事は、18世紀中頃に中国から伝来しました。
沖縄本島の一部、宮古と八重山では清明祭よりも旧暦1月のジュウルクニチー(十六日祭)が盛大に行われます。
清明祭に関する資料を紹介します。

上2枚の画像:
「清明祭の様子」1965年5月撮影 「宮城悦二郎写真資料1 風俗1」(1959年~1967年) 資料コード:T00016674B


『漫遊詩草』(1893(明治26)年5月 渡辺重綱) 資料コード:T00016132B

資料中「干役琉球」の項に、漢詩と説明が併記されています。(資料画像中では「清明祭」の次に清明祭を詠んだ漢詩、その次に清明祭の説明があります。)
同様の形式で、那覇港・市街・辻阜遊廓・首里城・識名南苑・崎山東苑・崇元寺・清明祭・泊村・古波蔵陸軍兵営・中城趾の漢詩などが収録されています。

著者の渡辺重綱は、日本帝国陸軍軍医で廃藩置県前年の1878(明治11)年の半年間、沖縄に滞在しました。
その滞在中の見聞録が『琉球漫録』にまとめられています。

【参考引用文献】
・『沖縄暮らしの大百科 冠婚葬祭・年中行事・風水』(2005年 那覇出版社)
・『最新版 沖縄コンパクト事典』(2003年 琉球新報社)