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12月15日 琉球列島米国民政府(USCAR)設立(1950年)

 1950(昭和25)年12月15日、沖縄統治のためのアメリカ政府の出先機関である「琉球列島米国民政府」(United States Civil Administration of the Ryukyu Islands 頭文字USCARをとり、略してユースカー)が設立されました。

 アメリカは、沖縄の長期的統治のため従来の占領政策では住民の協力は得がたいと考えました。そして、形式的にしろ軍政から民政へ移行することが必要であると判断しました。

 そこで、米極東軍総司令官が在琉球米軍司令官にたいして発した「琉球列島米国民政府指令」に基づき、それまでの米軍政府を廃止して、USCARを新たに設立しました。

 

 USCARの使命は「軍事的必要の許す範囲で、住民の社会的、経済的福祉向上を促進すること」、「民主主義の原則に基づき、健全な財政構造に支えられた効率的で、責任ある地元政府作りを支援すること」と内規にも明記されています。

 以来、アメリカによる沖縄の統治は司法、立法、行政の全般にわたって、民政長官(Governor、在東京)と民政副長官(Deputy Governor、在琉球)の指揮の下にUSCARを通じて行われました。

 沖縄現地での最高責任者であった民政副長官は、1957(昭和32)年の大統領行政命令(E.O.10713)により、高等弁務官(High Commissioner)に名称が変更され、これまで東京の極東軍司令官を経由していた指揮系統がワシントンへ直結されました。

 

高等弁務官一覧

 歴代高等弁務官

 

 その後USCARは22年間存続し、1972(昭和47)年5月15日の沖縄の日本復帰をもって消滅しました。USCARの公文書も一部を除き米ワシントン州のワシントン・ナショナル・レコードセンターに移されました。現在では米国国立公文書館に移管され、一般公開されています。

 

 当館では、統治者側のUSCARの文書を平成9年度(1997年12月)から平成14年度(2002年3月)まで、国立国会図書館と共同でマイクロフィルムに撮影して収集しました。現在、整理が完了したものから順次公開しています。

  

 USCAR文書のうち、整理が完了した文書は「所蔵資料検索目録ARCHAS21」で検索ができます。来館前の資料調査にご利用下さい。

 

【参考引用文献】

・仲本和彦「米国による沖縄統治に関する米国側公文書調査・収集の意義と方法」『沖縄県公文書館研究紀要第 2号』 2000年 沖縄県公文書館

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