沖縄県公文書館 > 資料紹介 > 琉球政府文書 > カテゴリ > 総務局 > 琉球政府の広報番組「政府の時間」

琉球政府文書

琉球政府の広報番組「政府の時間」

総務局 渉外広報部広報課のシリーズ「広報に関する書類」から、琉球政府の広報番組「政府の時間」に関する文書を紹介します。

『広報活動に関する書類 ラジオ・テレビ放送 1962年度』  (R00001380B)には、琉球政府の広報番組「政府の時間」に関する契約書、放送原稿、番組表などが綴られています。資料年代は1961年から1962年です。

1962年度の「政府の時間」は、ラジオ沖縄で毎週月曜日の午後8時15分から30分まで、RBCでは毎週金曜日の午後7時30分から45分までの15分間放送されていました。ラジオ沖縄、RBCともに、年間52回の放送が予定されていました。

 

 

番組表

RBCラジオの番組表です。

「政府の時間」の放送は毎週金曜、時間は午後7時30分から45分のゴールデンタイムでした。他の曜日の同じ時間帯には、どのような番組が流れていたのでしょうか。

この番組表によると、月曜日の「演芸バラエティ」、火曜日の「キングアワー」ほか、「あなたのレコードライブラリー」(水)、「小天狗霧太郎」(木、土)、「コロンビアアワー」(日)など、音楽番組やバラエティ番組が多かったようです。

 

 

 

お酒に関する「政府の時間」

1961年10月の「政府の時間」で、「お酒類を売るには免許がいります。」というラジオドラマが放送されました。

登場人物は、キャバレー経営者の妻を持つ比嘉君、雑貨店を経営する金城君、おでん屋を経営する千代さんです。

「酒類消費税法の一部を改正する立法」(1961.7.24 立法第87号)と「酒税法の一部を改正する立法」(1961.7.24 立法第88号)の施行によって、酒類の販売には免許が必要となったことを周知しています。

 3人の軽妙なやり取りのあと、アナウンスが改正法の罰則規定や申請方法を伝えてドラマは幕を閉じます。

 

また、1962年6月の「酒に酔って公衆に迷惑をかける行為の防止等に関する立法」(1962.6.7 立法第23号)、通称「酔っぱらい防止法」についての放送原稿は、アナウンサーと法務局長との対話形式となっています。

同様の法律は日本本土でも施行されており、本土と同様に「酔っ払い天国」である沖縄でも、「他人に迷惑をかける酔っ払い」への対応が求められていました。

アナウンサーが、酔って他人に迷惑をかけた際、「保護」されるケースと「処罰」されるケースとの区別が曖昧だと指摘したのに対し、法務局長は、住民の権利を不当に侵害しないように留意しなければならないと強調しています。

同法が1962年7月7日に施行されることを周知して番組は終わります。

 

 

青少年保護・児童福祉に関する「政府の時間」

1962年4月に放送された「第一回青少年保護育成運動について」は、アナウンサーと内務局長との対話形式で、この運動の趣旨や効果などを説明したものです。

運動の目的として「犯罪や交通事故などを払いのけて明るい環境、住みよい社会をつくり、そのなかで青少年の教育、保護および福祉の増進をはかって、その健やかな成長を見守っていこうとする」ことなどを挙げ、「第1回青少年保護育成運動が単なるお祭りのような行事として終わることのない」よう、これからも青少年問題の「解決に邁進したい」と結ばれています。

同年5月に放送された「児童福祉週間運動」は、ホームドラマ風に仕立てられています。

登場人物は、役所勤務の父、専業主婦と思われる母、中学2年生の姉・美智子、小学5年生の弟・哲也で、毎晩仕事で帰宅が遅い父をめぐってストーリーが展開されます。

ある朝、出勤中のバスの車中で「明日は子供の日-各地域で盛沢山の行事-」という新聞記事を目にした父は、早目の帰宅を「決心」します。父の帰宅後、5月5日が「子供の日」として祝祭日となったことが話題にのぼり、「すべての子供たちの幸せをはかろう」という「児童福祉週間運動」の趣旨が説明されます。

 

★琉球政府文書デジタルアーカイブの利便性向上のため、アンケートにご協力ください。