実は私は沖縄を割と頻繁に訪れていて、このときは確か10回目、公文書館も6回目の訪問になりました。私の所属している京都大学大学文書館は、設置されて8年になりますが、沖縄県公文書館には見習うところが多く、目標の一つと考えています。
今回伺ったのは、公文書館で実践されている公文書の評価選別について見学・勉強させていただくためでした。ここ数年、沖縄県公文書館では公文書の移管・整理業務が急速に進んでいて、特に評価選別に関しては独自の方法で成果を挙げつつあると伺っていたからです。ご承知のように、評価選別業務は、世界中の(大げさでなく)アーカイヴズを悩ませている難問で、私たちも試行錯誤の連続のなかでこの業務を遂行しているという状況です。
当日は、大城専門員から評価選別業務について詳細な説明をいただいたのち、評価選別会議に同席させていただきました。沖縄県公文書館における評価選別業務の最も大きな特徴は、公文書館が独自に編成したシリーズに基づいて行われていることです。私たちは、移管元(私たちで言えば大学の事務組織)が作成した文書分類に従って業務を行いがちですが、行政の行う業務に従ってシリーズを再編成することで、より行政の実態に即した評価選別が可能になると思われます。もちろん、このようなシリーズを編成するためには、公文書館の職員が行政の内容や関連法規について精通していなければならないので、かなり大変かと想像しますが、このシリーズは、評価選別だけでなく整理公開業務全般に適用できる汎用性をもったもののように感じました。その意味で、私も沖縄県公文書館における評価選別業務の一層の進展を、期待を持って見ていきたいです。
もう一つ、私の印象に残ったのは、明るく和気藹々としたなかにも真剣な会議の雰囲気でした。業務へのモチベーションの高さがあのような雰囲気をもたらしているのだと思います。これも見習いたい点です。
最後になりましたが、当日対応いただいた公文書館の皆様、本当にありがとうございました。
会議の様子。向こう側の列の右から4人目が西山氏。

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