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あの日の沖縄

1909年5月11日 初の沖縄県会議員選挙

 1909年(明治42)4月1日、「府県制特例」(明治42年3月12日勅令第20号「沖縄県ニ関スル府県制特例ノ件」)が施行されました。
これにより、同年5月11日、沖縄県初の県会議員選挙が実施され、2区5郡(首里区・那覇区・島尻郡・中頭郡・国頭郡・宮古郡・八重山郡)から計30人の県会議員が選出されました。同年6月28日には第1回臨時県会が開会しました。

第1回沖縄県議会後の記念写真 明治42年7月議事参与員及県会議員(県会議事堂・県庁倹徳館玄関前)写真の裏には撮影された各人物の氏名が記されています。(右画像)五味武資料より【0000065852】 

「選挙人に望む 明治42年5月11日」県会議員選挙についての記事です。『琉球新報 明治42年5月~6月』【T00010661B】

「県会の設立を祝し併せて議員に望む 明治42年6月28日」『沖縄毎日新聞 明治42年3月~6月』【T00010805B】


『沖縄県勢要略』(1909年7月 沖縄県内務部)【T00015949B】
特別県制施行の年に発行された県刊行物です。当時の県の概況がうかがえます。 

 「府県制」は、他府県では1890年(明治23)法律第35号により実施されており、沖縄へは19年遅れの制度導入でした。しかし、この沖縄における府県制は、他府県に適用された府県制と比べて選挙権の範囲が制限され、知事の権限が強力で議会権限は縮小されていました。「特別県制」と呼ばれるゆえんです。1920年(大正9)2月16日勅令第28号により改正されるまで、この特別県制が続きました。 

 県会議員選挙は4年ごとに実施され、第二次世界大戦中の1942年(昭和17)4月2日の第9回選挙が最後になりました。
 県会の建物外観が写真に残っています。

1917年(大正6)頃の県会議事堂
親泊朝濯編 『沖縄県写真帳 第1輯』(1917年 小澤朝藏 小澤書店(沖縄))【T00016119B】

『沖縄県治要覧』(1921年 沖縄県)【G00020710B】
向かって右の建物が県会議事堂、左が県庁舎。県庁舎は那覇市西村の在番奉行所(御仮家)跡から1920年(大正9)に、現在の県庁舎の敷地に新築移転しました。
 
【参考文献】
・『沖縄県史別巻 沖縄近代史辞典』(1977年 沖縄県教育委員会)【G00002792B】
・田港朝和「府県制特例」『沖縄大百科事典 下巻』(1983年 沖縄タイムス社)【T00000201B】
・沖縄県議会事務局『沖縄県議会史 第4巻 資料編1』(1984年 沖縄県議会)【G00006362B】
・沖縄県議会事務局『沖縄県議会史 第22巻資料編19』(2007年 沖縄県議会)【0000075314】