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ボランティアの力 -「屋良朝苗日誌」の手書き文字をワープロで読みやすく

「屋良朝苗日誌」の記述をワープロで入力しているボランティアの方に聞きました。
屋良氏は琉球政府行政主席及び沖縄県知事を務めた人物です。
当館はその直筆日誌の複製を所蔵し、公開しています(原本は読谷村所蔵)。
屋良朝苗日誌の詳細はこちらから→屋良朝苗日誌
ボランティアをして下さっている猪口明子(いのぐち あきこ)さん。
Q このボランティアを始めたきっかけは何ですか?
―2年前、(沖縄県立)博物館で開催していた復帰40周年特別展で、屋良朝苗日誌の原本を展示していたんです。それを見て、いたく感動しましてね。沖縄県公文書館に複製があると書いてあったので、問い合わせをしてみました。印刷会社で勤務していたので、手書き文字を読むことは得意なんですよ。Q それまで公文書館にいらっしゃったことはありますか?
―いいえ、その時に初めて来ました。Q 初めて来館した時の感想はいかがでしたか?
―とても立派な建物で、色々なものが保存されていることに感動しました。Q 一日でどれぐらい作業が進みますか?
―5時間ぐらいの作業で、日誌の24~25ページ分くらいでしょうか。最初は7ページ分くらいしか進まなかったので、だいぶスピードアップしました。

Q この作業の醍醐味は何ですか?
―やっぱり沖縄の歴史の内側を垣間見られることでしょうか。私が高校生の時にコザ暴動などが起こって。その時私は沖縄県外にいたんですが、沖縄のことも屋良さんのことも心配しながら、復帰運動や当時の情勢を見守っていました。今こうして屋良さんの日誌を起こしていて、当時はこのような心境だったんだと思うと感慨深いですね。Q 作業をしてみて大変なことは何ですか?
―判読不能文字が出た時ですね。読めないと、手が止まってしまって。
(下の写真は、猪口さんが読めなかった文字の解読メモとして使用しているものです。)
丁寧なお仕事を進めて下さることを期待しています。
今後もよろしくお願いします。
ワープロで入力したデータは、公開にむけて準備中です。
しばらくお待ちください。