沖縄県公文書館 > 公文書館通信 > あの日の沖縄 > 1945年9月20日 戦後初の市議会議員選挙を実施

あの日の沖縄

1945年9月20日 戦後初の市議会議員選挙を実施

 この日は、戦後初の市議会議員選挙が実施された日であり、沖縄で女性が初めて選挙権を行使した日でもあります。この日に関連した資料を紹介します。

  1945年(昭和20)9月12日、米軍政府と沖縄諮詢会は、組織的な地方行政を行うことを目的に「地方行政緊急措置要綱」を定めました。そのなかで、沖縄戦時に米軍が一般の住民を収容するために設置した民間人収容所を12の「市」(辺士名・田井等・瀬嵩・久志・古知屋・宜野座・漢那・石川・胡座・前原・平安座・知念)とし、20日に市議会議員選挙、25日に市長選挙を実施することを決定しました。この要綱によって、25歳以上の男女に参政権が与えられました。女性の参政権については、米軍政府ジョージ・P・マードック中佐の強い意向もあり、沖縄諮詢会会議で賛成12票、反対1票で日本本土よりも7カ月早く承認されました。


194595日 諮詢会会議
「会議録  1 其の2 沖縄諮詢会 1945年8月30日~9月29日」より[RDAE000161]



投票する沖縄女性 1945年~1950年
「エドワード・フライマス文書 軍政期の写真・スライド」より[0000036621]

 市議会議員選挙の翌21日、沖縄諮詢会会議では、選挙の視察報告がされました。傷病者が担架に乗ってまで投票にきたことや、有権者の1人が23人分の代筆をした事例があったことなどが報告され、次に控える市長選における課題をまとめています。「女子モ元気ヨク投票シテイタ」「女子ノ棄権ガ多イト思ツタガ予想外ノ好成績デアツタ」と委員から見た女性有権者の様子も述べられていました。


1945921日 諮詢会会議
「会議録  1 其の2 沖縄諮詢会 1945年8月30日~9月29日」より[RDAE000161]
 

 その後、各収容所から居住地への住民の帰村が進むと、米軍政府は、1948年(昭和23)1月、米軍政府指令第4号「沖縄群島市町村長および市町村議会議員の選挙」を公布し、市町村長・市町村議会議員選挙を実施しました。この新選挙法では、選挙権年齢を20歳に引き下げ、宮古・八重山を含む沖縄全域の男女に参政権が認められました。この時の市町村議会議員選挙で、立候補した女性15人のうち、12人が当選しました。


村長及び役員の選挙に投票しようと悪天候の中列をつくる地元の人々 1948年
米空軍コレクション第二次大戦シリーズ07[15-56-2]



選挙運動 1948年~1950年
「エドワード・フライマス文書 軍政期の写真・スライド」より[0000036621]

 写真右上の建物の看板に「ITOMAN」の文字が読みとれます。似顔絵看板のシロタ(城田徳明)のほかに「上原秀雄」名の看板が見えることから、この2人が糸満市長選に立候補した1948年か1950年に撮影された写真と思われます。