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あの日の沖縄

【季節の話題・夏】八月十五夜(ハチグヮチジューグヤ)

  旧暦8月15日の夜は八月十五夜(ハチグヮチジューグヤ)といい豊年を感謝したり、祈願したりする日です。
 
 この日、地域によっては村遊びや綱引き、村芝居などが祈願の余興として実施されます。宮古では、伝統集団舞踊であるクイチャーが有名です。
 各家庭では、火の神や仏壇に「フチャギ(塩豆もち)」を供えて、家族の健康祈願などをします。
 

 写真は、那覇市辻にあった料亭「八月十五夜の茶屋」です。店名は、沖縄を舞台にした米国の小説『The Teahouse of the August Moon』にちなんで名付けられました。
 著者のヴァ―ン・J・スナイダーは、沖縄戦時に軍人として従軍していました。
 終戦直後の沖縄を舞台にしたこの物語の出版は1951年(昭和26)。舞台作品としてブロードウェイでの上演を経たのち1956年(昭和31)に映画化され、ゴールデングローブ賞、作品賞を受賞するなど米国で好評を得ました。
 物語には沖縄住民のキャラクターが多数登場し、映画では、芸者ロータスを日本人俳優の京マチ子が、通訳者サキニを米国人俳優マーロン・ブランドらが演じました。

料亭「八月十五夜の茶屋」
1954年3月30日撮影【0000112316/17-35-3】

「八月十五夜の茶屋」の玄関
1954年 【 0000112315/ 17-03-1】

    
八月十五夜の茶屋 (リーフレット) Teahouse of the August Moon, the 【0000015140】