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琉球政府文書

「ああ、5月24日午前6時30分!」~チリ地震による津波被害

企画局「政府財政及び経済政策に関わる陳情及び要請に関する書類」から、チリ地震による津波の被害を受けた屋我地村からの陳情書を紹介します。

1960年5月23日午前4時11分ごろ南米チリ中部の近海で起きた、マグニチュード8.5の地震にともなって発生した大津波が、翌24日の朝、沖縄にも来襲しました。久志、羽地村(現名護市)、石川市など、中・北部の各地を数回にわたって津波が襲い、6時30分ごろ最高水位に達しました。

「ああ、5月24日午前6時30分!」--これはチリ津波の被害を受けた屋我地村から、琉球政府内政局に宛てられた陳情書の冒頭文です。

津波によって崩壊した屋我地大橋の復旧について、1960年5月27日付で陳情しているもので、『陳情書類綴 1960年度』(R00005896B)に収められています。

「屋我地村の交通・産業・経済・教育・文化の交流門として唯一の生命線であり又全琉に誇る景勝地としてその名をなした屋我地大橋」が、「前代未聞のチリ津波のために一瞬にして崩壊流失の大被害を受け」たことについて、「地元村民の失望落胆と放心状態は実に筆舌に尽し難い深刻なものがあり」、「まったく両親に永別した孤児の心境にひとしい現状であります」と、悲痛な思いが綴られています。また、津波による屋我地村の被害状況も詳しく報告されています。

チリで起きた地震による津波が、遠く離れた沖縄にも大きな被害をもたらしたのです。

参考文献:石垣和雄「チリ津波地震」『沖縄大百科事典 中』(沖縄タイムス社、1983年)

 

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