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お知らせ

沖縄戦記録映像(1フィート運動の会収集)を公開しました。(2015年3月25日)

  このシリーズは、1フィート運動の会(正式名称:「子どもたちにフィルムを通して沖縄戦を伝える会」)が、米国国立公文書館等から収集した沖縄戦の実写フィルムを、琉球朝日放送株式会社がデジタル化し総集編としてまとめた映像資料です。(全34枚、約31時間)  当館は、2013年3月、1フィート運動の会から沖縄戦記録映像の寄贈を受けました。しかし、フィルム原板を一般利用に供するには修復およびデジタル化の必要があり、公開までに相当の時間を要することが懸念されていたところ、琉球朝日放送株式会社と1フィート運動の会の共同により作成したデジタル映像があることが分かり、関係者の尽力によって2014年12月にそれらが沖縄県公文書館に寄贈されました。1フィート運動の映像については早期公開を求める声が強く、当館において鋭意公開に向けた準備を進めてまいりましたが、この度、ようやく一般公開できる運びとなりました。
映像を通して沖縄戦の実相を伝え、平和を希求する運動を啓発することを目的に発足した1フィート運動の会は、2013年に解散するまでの30年間に約200タイトルにおよぶ記録映像を収集しました。その間、県内各地での上映会開催をはじめ、自主映画の製作や関係機関への映像の提供など、沖縄戦の実相を広く伝えるための活動を積極的に展開しました。
沖縄戦終結から70年の節目の年に、これら映像を県民の共有財産として供することができることをたいへんうれしく思います。今後は、当館閲覧室においてどなたでも自由に閲覧することができ、複写も可能となります。(閲覧室 電話098-888-3871)

1. 資料概要

  映像は主に米国国立公文書館から収集されたものですが、中には収集先が特定できないものやラブ・オーシュリー氏など個人寄贈のものも含まれます。
米国国立公文書館の管理番号が確認できているものは、資料解説に「原番号」として入力してあります。それらの出所は、次のとおりです。18-CS(陸軍航空部隊シリーズ)、56(財務省シリーズ)、80-MN(海軍省シリーズ)、107(陸軍長官室シリーズ)、111-ADC(陸軍通信隊シリーズ)、127(海兵隊シリーズ)、200(民間放送局などからの米国政府への寄贈シリーズ)。
映像には沖縄だけではなく、日本本土、硫黄島、グアム、サイパン、米本土、ドイツ、パリ、イタリア、ヨーロッパ、フィリピン、ビルマなどで撮影されたシーンも含まれています。そのほとんどは現場で撮影された未編集の無声映像ですが、中には上映用に編集された音声付(英語)の映像も含まれています。
映像が網羅している期間は、1942年から1946年まで。

2. 目録情報

① 公開年月: 2015年3月25日
② 沖縄県公文書館における分類: その他資料>文書>団体資料>琉球朝日放送株式会社

3. 検索ツール

① 映像リスト 沖縄戦記録フィルムリスト(1フィート運動の会作成)(資料コード・0000119325)
② 映像リスト 1feet総集編VTR記録リスト(琉球朝日放送作成)(資料コード・0000119331)

4. 沖縄県公文書館所蔵関連資料群

① NHK沖縄放送局寄贈沖縄戦関係映像フィルム(574タイトル)
② 沖縄戦関連映像資料(シリーズ:米国陸軍通信隊、米国陸軍航空隊、米国海軍、米国海兵隊、米国財務省)(154タイトル)
(※沖縄県公文書館が米国から直接収集したもの)
③ ゴードン・ワーナー文書(2タイトル)

5. 主な参考文献